特集・記事

特集・記事

活用校の声

呉工業高等学校 
(広島県)

ロボット製作やコンテスト出場に取り組んでいる部活に、eスポーツを取り入れ、部員が様々な分野に挑戦し続ける呉工業高等学校 電子機械研究部顧問の藤原 成隆先生と寺内 裕香先生にお話を伺いました。

電子機械研究部にeスポーツを取り入れると、コミュニケーションが活発になり、ロボット製作など他の取り組みにも良い影響が生まれた

eスポーツ部設立や支援プログラム導入のきっかけもともと部員の中で、個人的にeスポーツのゲームをしていた生徒は何人かいましたが、自宅にPCがなく練習する環境がないため部としての活動はあきらめていました。高校eスポーツ部支援プログラムでゲーミングPCをお借りできるという話が出た際に、もしも借りることができればクラブ活動の一環に取り入れたい、と生徒から強い要望があり管理職やPTAからの後押しもあって導入させていただきました。
eスポーツ部設立の効果や部での生徒の様子電子機械研究部の活動の一つにeスポーツを取り入れたことで普段はおとなしい生徒が全体に指示を出していたり、下級生が積極的に上級生とコミュニケーションを取っていたりなど、これまで以上に部員間の会話が増えました。当部ではeスポーツのほかにもロボット製作、各種コンテスト出場、各種検定受験などさまざまなことに挑戦していますが、一緒にeスポーツに取り組み、声を掛け合うことによって上級生・下級生の垣根なく話し合いができる土壌が育っているように思います。

活用校の声 呉工業高等学校(広島県)01
活用校の声 呉工業高等学校(広島県)02

部活動のスケジュールや活動内容大会やコンテストの時期にはそちらに注力するためにスケジュールを変更しますが、今は
月曜日:部活動休養日
火曜日:ものづくり&eスポーツ
水曜日:ものづくり&eスポーツ(下級生チームがeスポーツ)
木曜日:ものづくり&eスポーツ(上級生チームがeスポーツ)
金曜日:ものづくり&eスポーツ
のスケジュールで活動しています。

「学校で生徒がゲームをすることは良いことなのか?」
その不安を大きく上回るメリットを実感。まずは学校にeスポーツができる環境を整えることが必要。

支援プログラムのPCの使い心地についてPCの使い心地については文句なしです。自宅のPCで今まで取り組んでいた部員の一人は「こんなにスムーズに動くゲームだったのか!」と驚きの声があがったほどです。
無償期間終了後はどのように運営していくか延長してレンタルさせていただくか、買取をして活動自体は続けていきたいと思います。
eスポーツ部の設立や支援プログラムをご検討されている方(学校)へ一言学校へのeスポーツ導入の際は、機材環境の問題や、学校で生徒がゲームに取り組むことが果たして良いことなのか、など不安なことも多いと思います。しかし、実際に取り組んでみると生徒間のチームワークが深まるなどメリットも大きいです。
一度に数台のゲーミングPCを用意することは学校にとってなかなか難しいことと思います。高校eスポーツ部支援プログラムを活用し、まずはeスポーツを行うことができる環境を作ってみてはいかがでしょうか。