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活用校の声

星槎国際高等学校 
帯広学習センター

プログラム活用校である星槎国際高等学校 帯広学習センターのインタビュー記事が通信制高校向け情報誌「月刊学びREVIEW」5月号に掲載されました。

ゼミと部活で目的を変える
他授業とのコラボで学びが広がる

選択授業として「eスポーツゼミ」を開講する星槎国際高校帯広学習センター。3年前にスタートし、現在は在籍者の約3割にあたる50名近い生徒が登録する。前期ほとんど登校しなかった生徒が、eスポーツゼミをきっかけに後期から毎日通えるようになった事例もある。授業はプレゼンやイベント企画など社会や人とのつながりを意識。他授業ともコラボし、マネジメントやプロモーション、イベント告知用のチラシデザインなど学びの幅も広がった。プレイだけでは技術に差が出るが、様々な要素に派生することで各生徒に役割も生まれた。
一方、eスポーツ部もある。ゼミとは違い、部活は全国高校eスポーツ選手権をはじめ、勝利を意識した本格的な活動。プレッシャーをかけながらも楽しさを失わせないバランス調整が教員の役割になっているようだ。
入学相談でもeスポーツに関する質問が増えた。正確な入学効果はわからないが、肌感覚としてはかなり当てはまる生徒が多いという。様々な要素から進路選択する生徒にとっては、「ないよりはあった方がいい」と最終判断の材料になっているようだ。

ゼミ授業は毎週水曜の午後2時間。部活は空いた時間を活用するほか休日には他校と練習試合も行う。
ゼミ授業は毎週水曜の午後2時間。部活は空いた時間を活用するほか休日には他校と練習試合も行う。
ゲーミングPC「ガレリア」が届いた時は生徒も大興奮だったという。「自分たちのため」と積極的に設置も手伝った。
ゲーミングPC「ガレリア」が届いた時は生徒も大興奮だったという。「自分たちのため」と積極的に設置も手伝った。
先生の声

ハイスペック PC に生徒も大興奮
社会と関われる人間の育成に期待

  • eスポーツゼミ担当 eスポーツ部顧問 大橋 紘一郎 先生
    eスポーツゼミ担当 eスポーツ部顧問
    大橋 紘一郎 先生

    本校で大きな転機となったのは、一人の男子生徒が「全国高校eスポーツ選手権」の開催を知らせてきた時です。すぐに出場を決めましたが、学校には一般のノートPCが数台あるだけでした。すると彼が「PCも無料で借りられる」と言うのですぐに申し込みました。3年間無償(2018年度プログラム)でなければ本校もすぐに導入できなかったと思います。彼の行動がなければ、その後のeスポーツゼミや部活の発展もありません。
    ガレリア(GALLERIA)はスペックが高く、フリーズもしないので使っていて気持ちがいい。導入して3年経ちますが、大きなトラブルもありません。生徒はゲーミングPCなんて触ったこともなかったので、PCが届いた時は本当に大興奮でした。その後、自宅で購入した生徒も複数名います。
    本校としてはeスポーツを通じて社会と関われる人間を育てたいと考えています。自分たちで何かを企画し、誰かのために楽しさを提供できる人になる。そのためにeスポーツで大切な人脈も作って欲しいと願います。活動としてのルールは、「人間らしく生きる」こと。「ゲームのせいで学校に行けない」などと、絶対に弱点を見せないようにと伝えています。